大人のADHDが急増した背景と医療機関の治療

大人のADHDの報告例は近年、その数を爆発的に増やしていますが、何も唐突に日本人の間に注意欠陥・多動性障害を抱える人々が急増したわけではありません。医学の進歩と脳科学の発達によって、診察出来る体制が日本の施設に出来たためです。日本国内に限らず、大人のADHDに悩む人々は古今東西、古くから一定数存在しました。かつては家庭の躾が悪い、本人の資質不足などで片付けられてきた問題が、ようやく科学的な立場から診察されるようになっただけであり、何も今の日本人が突然、注意欠陥・多動性障害を患い始めているわけではありません。ただ、ADHDは生まれつきの機能障害です。いわゆる特効薬がなく、根本的な治療方法は存在していません。しかし、医療機関の専門家による生活指導、ライフスタイルの支援などを経る事で、注意欠陥・多動性障害を抱える人々も健常者と同様の生活を過ごせますので、まずは自分の個性をよく知り、対策を講じる事が重要になります。

若者が抱える大人のADHDの問題と治療の体制

大人のADHDを抱える若者は、いわゆる引きこもりや無職になりやすい傾向があります。しばしば誤解されますが、ADHDの人々は何も健常者に比べて著しく能力が低いわけではありません。むしろ、特定分野に関しては健常者以上のスキルと能力を持っています。ただ、注意欠陥・多動性障害を抱える若者は、精神的にナイーブです。ADHDの特性として挙げられる「気分がコロコロと変化しやすい」や「集中力が長続きしない」や「僅かな刺激でパニックに陥る」といった点があるため、いわゆる就活や大学試験に失敗する恐れが高いです。また、一般的な知的障害とは違い、IQや学力は健常者並かそれ以上に持っているため、周囲の保護者や友達は勿論の事、本人が成人を迎えるまでADHDだと、全く思う事すらなく、適切な治療が受けづらい難点があります。幸いな事に、今では各自治体に治療と支援が受けられる医院と団体があり、ADHDの若者でも社会復帰出来る仕組みが整ってきました。

大人のADHDが原因で失敗続きなら治療を受けよう

大人のADHDを抱える社会人男性は、人間関係の面でトラブルに遭遇しやすいです。ADHDとは発達障害の一種であり、健常者がバランスよく脳の機能を所有している状態に対して、発達障害の男性は一部の能力が生まれつき欠けています。ポイントは後天的な要因ではなく、先天性の障害である点です。大人のADHDに対して、本人の甘えや親の育て方が原因だと指摘する識者の声がありますが、それは医学的・科学的に根拠がない意見になります。ADHDの男性は、俗にいうKYな性格である事が多く、世間的な常識に疎いです。また「冗談が通じにくい」や「言葉を文面通りに受け取り過ぎる」や「組織の暗黙知が把握出来ない」といった性質がありますので、どうしても人間関係の面で失敗します。軽度のADHDであれば、自分自身の努力で乗り越えられますが、仕事や人間関係で手痛い失敗を繰り返す男性は、一度治療を受けてみましょう。投薬やカウンセリングを経る事で、ADHDの問題は克服出来ます。